2018年 都立葛西海浜公園が東京都で初めてのラムサール条約湿地に登録されました!

葛西臨海公園は遠浅の干潟の葛西沖を埋め立てて造成さ れ、1989年に開園。都内屈指の緑と水の豊かな自然溢 れる場所になりました。近年は年間300万人以上の家族 連れやグループなどが訪れ、行楽や野鳥・植物・昆虫など の自然観察を楽しんでいます。 沖合2キロ範囲を含め南側は東西なぎさ、東側は鳥類園 (上の池、下の池含む)、中央は水族館、西側は樹木や下 生え、2つの池(トンボ池、芦ヶ池)、小川、草原、湿地 などが豊かな自然を形成しています。 春・秋には渡り鳥が羽を休める中継地ともなり、稀少種もしばしば観察されています。絶滅が危惧 される貴重な植物や昆虫、クモも見つかっています。 一番素晴らしいのは、林・湿地・草原・池そして海・干潟がセットになってあることです。この環境 のおかげで、環境省や東京都レッドリストで絶滅危惧や準絶滅危惧に指定されている野鳥(セイタ カシギ・コアジサシなど多数)、昆虫(タイコウチ・コオイムシなど)、植物(ウラギク・キンラン・ ギンランなど)、そして東京湾では貴重なアカテガニなどが生息しています。また、こうした希少種 ばかりでなく、カエル・バッタ類やムラサキケマンやキランソウ、カントウタンポポ、ツルボやネジ バナなどのありふれてはいるが最近身近ではなかなか見られなくなった植物まで、実に多様性豊か な生き物たちが棲息する高い自然度を誇る公園となっています。 昆虫や鳥と植物とのつながりを身近に観察できる葛西臨海公園の自然をこれからも守り育ててゆく という事は、ますます重要になってくると思います。 そして、この公園の沖合に三枚洲を含めた広大な干潟が広がっています。ここはラムサール条約に 登録できる条件を満たす貴重な野鳥の棲息地となっています。公園周辺は環境を悪化しかねない開 発計画がいとまがない昨今です。この自然環境を将来に安心して引継げる方法として、ラムサール への登録は大変有効な手段と思います。2018年10月、東京都立葛西海浜公園ラムサール条約湿地に登録されました。今回の登録により日本の条約湿地は52か所(2018年時点)になりました。2016年から日本野鳥の会を中心に関係団体、江戸川区、東京都が登録に向けて活動をしてきました。東京都では初の登録湿地です。