令和2年度は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、例年、友の会として企画を行い、えどがわエコセンターの助成を受け開催していたイベントが、すべて中止せざる終えない状態になってしまいました。今年度はじめとなるこの企画は、三度目の緊急事態宣言前日となりましたが、無事に開催することができました。総勢25名の参加者が安全に楽しむことができるようにしっかりと感染対策を行いました。このイベントは葛西臨海公園内における、春の樹木、野草を観察する会です。春に開花し、実を結ぶ野草や木の花を観察することにより身近な自然への理解を深め、人と自然のつながりを親子で学ぶことを目的としたものです。葛西臨海公園の西側を周り、普段何気なく見過ごしてしますような草木の由来など丁寧に講師の先生が説明してくださいました。みなさんシロツメクサ(クローバー)の由来をご存じでしたか?これは江戸時代、ガラス工芸を運ぶ際に緩衝材として敷き詰めたことからその名の由来とされたそうです。また、花をつけ実を成した樹木は、その実を鳥たちが運ぶ、風が運ぶ、水に流されて運ばれる。そのようなことにより、より遠くへ運ばれ、子孫を繁栄してくとのことです。もともと葛西臨海公園は30年前に葛西海岸や三枚洲を住みかとする野鳥や生き物を守り、人、水、緑を奏でる公園として都内では稀な自然豊かな公園になりました。そこには、多くの人たちの公園内における自然保護活動があってからこそ、このような豊かな公園に育ち、守られているのです。その証としてコナラの雑木林の環境が育ち、そこには、絶滅危惧種である植物などが繁殖していることはとても素晴らし環境と言えることと思います。最後に参加者のお子様が “この虫なーに!” との質問があり、ナナフシでした。これも自然豊かな里山の環境がなければ存在しない昆虫です。“春は植物で楽しもう”この催しは葛西臨海公園の自然の魅力を存分に楽しむことができた会となりました。





